SSブログ

副作用 [普通が奇跡]

CIMG6505のコピー.jpg


鏡の中のゾンビも、強い薬の副作用だったが、
もっと大変な副作用が身体の中で進行していた。


腎臓の尿を濾過する糸球体が壊れる
というネフローゼ症候群に罹ったが
薬のおかげでその進行が止まり、
寛解状態ということで退院したわけだが、
入院中に衰えた筋肉が日々の生活で戻ってくると、
わたしは次第に、以前と同じように動けるようになった。


とはいえ、
2か月以上の入院生活直後で、
重いものを持ったり、無理をしてはいけない身体なので、
初めておむつをあてがわれた
頑固ばあさんの介護は無理だと、
病院側がさっさと判断してくれて、
(行きつけの病院のありがたさが身に染みた)
10日ばかり入院したのち、
頑固ばあさんは、病院に紹介された
高齢者のリハビリ施設に入院することになった。


家から徒歩で12~3分という距離で、費用も高くない。
同じ高齢の親を抱えている友人から、
「あなた、それは宝くじに当たったようなものよ」
といわれ、羨ましがられた。

CIMG6362のコピー.jpg


病院は気に入っていたが、
お見舞いに行くたびに「家に帰りたい」
と駄々をこねていた頑固ばあさんが、
リハビリ施設に素直に入ってくれるか心配したが、
「ここの食事はおいしい」
と上機嫌で、ほっと一安心。


いかにわたしが手抜きをしていたかが、
わかるというものだ。


家から近いし、
手抜きのおわびもかねて、
施設には、自転車でせっせと通った。


リハビリ訓練も順調で
婆さんは顔色もよく、いつも上機嫌で
このままいけば、おむつもとれて、
前のように自分でトイレも済ませるようになる


わたしも、徐々に薬を減らして、
薬なしで生活できるようになる
と思った矢先、
ある朝、両足が猛烈に痛くて歩けなくなった。


すぐに病院に出向いたが、
レントゲンを撮っても異常が見つからない。
このまま、しばらく様子を見ましょう。
また、痛くなったら、もう少し詳しく調べましょう。
ということになった。


翌日には痛みが引いて、
なんだ、そういうことかと納得。
これも、経年劣化=老化現象かもと
勝手に解釈してたが、
しばらくするとまた痛み出し、
それがだんだんひどくなった。


退院した翌年の3月のことで、
ネフローゼの症状が表面化、悪化したのも3月。


いやな予感がした。





nice!(23)  コメント(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 23

コメント 1

緑

色々大変なことが続いたんですね。
by 緑 (2019-07-27 07:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。