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自分とはかけ離れた人間 [読書]

水仙.jpg


連日
頭の中では、
身体を動かさないとだめだ
せめてご近所散歩にでかけないと


といっているのだが、
気候の変動を理由に、
ちっとも動かないでいる。


ので、
脚が棒のように突っ張ってしまうのだが、
お風呂でのマッサージでお茶を濁し、
もっぱら読書。


というナマケモノ生活。


読んでいるのは主に推理小説で、
連続殺人ならいいけど、
殺されるのが一人だとちょっと辛い
などと愚痴りながら流し読みをしているので、
読み終わったと同時にもう内容を忘れている
といったあんばい。


ここ1~2年で印象に残った本はといえば、
推理小説とはまるで違った伝記もの。


やっぱり自分とはかけ離れた人生を
送った人の話は胸にずしんとくる。

それがこの本。

ライト兄弟.jpg


デヴィッド・マカルー著 秋山勝一訳 草思社

かなり分厚い本である。


連れ合いが読み始めたので、
飛行機を発明したということ以外、
ライト兄弟については何も知らないなあ
というので、自分も読み始めたのだ。


考えてみれば、飛行機の発明って、
人類史上、車輪やゼロの発見にも等しい
偉大な発明だよねえ。


まあ、そうはいうものの、
典型的な機械音痴のわたし、
技術的な発明に関しては、あまり興味がない。


風がどうの、
動力がどうのって、
飛行機に関する技術的な面は、
頭が拒否してしまう感じで、
全然入ってこない。


それは別にしても、最初はとっつきにくく
退屈ですらあって、なかなか先に進めない。


でも、読み進むにつれて、
じわじわと効いてきて、
こんな地味な本にこれだけ感動するか、
というほど素晴らしかった。


何が素晴らしいって、
兄弟の性格、その生活、生き方。
それを描写する筆致の品の良さ、
とにかくいい意味で
すべてに節度があって上品。


だらだら生きてきたわたしとは、
真逆の存在!


オリンピックで、
アスリートの活躍が世間をにぎわしたけれど、
ライト兄弟の印象は、
オリンピックのゴールドメダリストのそれ。



副題に「イノベーション・マインドの力」
とあるけど、
わたしにとっては、ビジネスよりも、
人が何かを成し遂げるにあたって、
その努力、忍耐、自己抑制など、
スポーツとまったく同じだと
改めて感じさせられた。





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緑

アメーバのお気に入り機能が終了しちゃうんで簡単に見に来れなくなっちゃう。

読書の範囲が広い。
by 緑 (2018-03-25 11:45) 

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