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とうとう抜かれてしまいました [子ども]

雲.jpg


3月15日の空。


いかにも春らしい空で、
風が強いせいか、
雲の形が面白かった。


しかし、この風がなにかよくないものを
運んできたらしく、
花粉症でもないのに、
今日はくしゃみと鼻水がとまらなくなって、
ちょっと憂鬱に。


午後にはちゃんと治って
少し元気を取り戻した。


そうそう、抜かれてしまった話です。


昨年の暮れ、
だから、2か月ちょっと前には、
まだ、わたしが勝っていたのに、


ついこのあいだ、
3月10日のこと、
タオル君とトマト姫が遊びに来て
背比べをしたら、
タオル君がついにわたしを追い抜いてしまった。


2~3センチ、わたしよりも背が高くなってる!


おお、
くやしいような、うれしいような、複雑な気持ち。


それもそのはず、タオル君は4月からもう高校生なのだ。


10日は、志望校である公立高校に合格した
その報告に一家でやってきたのだ。


あんなに小さかったタオル君がもう高校生。


自分の身体と同じくらいの分量の
大人用のタオルをまるめてしっかりかかえていた
2歳ころの姿がまだ目に焼き付いている。


小学生になってお泊りにきたときも
肌身離さず抱えていて、
中学生になっても、色あせてボロボロになったタオルを
リュックに入れて持ってきていた。


それがさすがに、今回は持ってこなかった。


「あのタオルはもう捨てたのね」
といったら、即座に否定した。
「捨ててないよ」
大事に畳んでベッドの枕の横に置いてあるそうだ。


まだ、子供なんだなあ。


ママは、口を開けば、反抗期だと嘆いているけれど、
まあ、確かに、反抗期だと思うけれど、

今回、「合格おめでとう」
と通行人がいるところでハグしても逃げなかったぞ。


タオル君はやさしい、いい子だなあ、
とわたしはまだ幸福の余韻にひたっているのだ。









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