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脱皮の時代へ [子ども]

ハナミズキ1.jpg


台風接近の影響でぐずぐずした毎日が続いているので
いまの季節とは全く関係のないハナミズキ。


今年の春に撮影して、アップしようと思いつつ
怠けていたせいで、その機会を逸してしまったもの。


みずみずしい季節の空と空気が恋しい。
タオル君がそろそろこの季節に突入しようとしている。


ハナミズキ3.jpg


毎月一度は泊りがけで遊びに来ていて、
いかにも、ガキ真っ盛りという感じだったのに、
6月にやってきたとき、おやっと思った。
5月のときとほんの少し、ほんとにかすかに雰囲気が違う。


小学校に入るころから、タオル君のまともな写真がない。
カメラを向けると、すかさず変顔をするか、顔を隠す。
トマト姫もそうなのだが、さすがに女の子だから、
たまにはおすましの顔をしてくれる。


ところが、タオル君ときたら、徹底して顔を隠す。
いつも汚い顔のままでいる。
皮がむけていたり、なにかできていたりしても、
薬やクリームを断固拒否する。
みっともないよといっても、
このままでいいんだとかたくなである。


男の子って、みんなこうなのかしら。


5月に来た時に、ママに苦情をいったら、
「うちにもまともな写真が一枚もないのよ。
この子ったら、絶対に撮らせないの。
頭に来たから、写真なんか撮るのとっくにやめちゃった」


これでは成長過程が残せない。
と不満に思ったわたしは、6月に来たタオル君を
執拗にカメラで狙い続けた。


そして、もう帰るという最後の最後になって、
1枚だけ、普通の顔をアップで撮ることができた。
2泊3日だったか滞在していて、たったの1枚。
それも汚れたままの顔。


別人が写っていた。


ハナミズキ2.jpg


幼稚なガキのイメージがどこにもない。
大人の顔でもない。
まだ、小学生らしい子供顔なのだが、
妙にさわやで静謐な青年の面影がちらついている。
おふざけで隠していた性格が見え隠れしている。


子供時代を脱皮して少年から青年に向かう
その入り口にタオル君は立っているのだ。


嬉しいような、ちょっと寂しいような
ああ、まだまだ子供のままでいて
という気持ちと、立派な青年になってよ
という気持ちと。


「今日しみじみ見て気づいたんだけど、
タオル君、超ハンサムなんだ」
とママにいったら、この手の話は必ず否定するママが、
「そうだよ」
とこともなげに同意した。


ああ、タオル君、もうすぐ大人になっちゃうなあ。


まだまだ幼稚で、声変わりもしてなくて、
相変わらず、すり切れたバスタオルとマスコットにしている
牛君(小さなぬいぐるみ)を肌身離さずかかえているんだけど。


ちなみに6月、タオル君とはこんな会話をかわした。
「君は将来結婚するの?」
「するよ」
「その大事なタオルと牛君、結婚したら捨てるんでしょ」
「タオル君と牛君は捨てないよ」
「あら、お嫁さんは汚いっていやがるわよ」
「絶対にやだ」



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