遺してやりたい大事なもの [子ども]
むせかえるような香りを放つ金木犀も、
盛りを過ぎてしまった。
10月に夏日続きという異常事態のなかで、
正確に真面目に季節を告げていた金木犀。
律儀というか、真面目な花なんだなあ・・・・・・。
9月下旬から、
家の周辺いったいはしつこい甘い香りに包まれていたが、
えっ、全然匂わなかったけど、そうだったの?
という、鈍い人(連れ合い)もいる。
話はかわって、
ちびっこたちの夏の思い出話で、
気づいたことがある。
世間でよくある、子孫に何かを遺してやりたいという話。
あれって、普通はお金のことを指すんですねえ。
私も、うん、うん、絶対何かしらのものを遺してやりたいと
意気込んで賛成したら、いくらぐらい?
と金額を訊ねられて、唖然とした。
ええっ、なんなのそれ。
私はお金なんか、誰にもあげませんよ。
第一、超がつく貧乏だもの。
お金があったら、即、使ってしまうタイプだし、
そんなものあげたって、子供も孫も有り難いとは思いません。
自分がその立場だったらと考えたらすぐわかる。
もらったお金は、あっという間になくなる。
なくなると同時に、ありがたみも消滅してしまう。
私がちびっこたちに遺してやりたいものは、
沢山の思い出。
いっぱいいっぱい愛されたという思い出。
将来、生きて行く間には傷ついたり、病んだり、
絶望したり、いろいろと辛いことがあるはず、
そんな、ドン底のときに、
慰められたり、癒されたり、勇気や自信がわいてくるような、
それでも、明日は何とかなるさ、
という気持ちになれるような、楽しくて美しい、
心のなかの宝石箱にしまっておくような、
そんな思い出をなんとかして遺してやりたいのだ。
目にはみえないし、形にならないから、
これって、見果てぬ夢の部類?
もしかすると、お金を遺す人よりも、
ものすごく欲張りな願いかもしれない。
タグ:金木犀
2013-10-13 00:17
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コメント(1)
それに勝るものは無いと、確信します。
by Sho (2013-10-13 06:29)