節電と頑固婆さんと下着 [人生]
2日ばかり、梅雨空が戻って涼しかったが、
今日は、午後になってギラギラの真夏日となった。
紫陽花の季節は過ぎてしまったが、
梅雨空のもとで撮った紫陽花の写真は、
もう1回分、ある。
せめてブログだけは、
紫陽花堪能をつらぬくのだ。
頑固場さんが暑がる理由を説明しておかないと、
節電の世の中、具合が悪い。
100歳近い高齢者であるからして、
頑固婆さんは、下半身の血のめぐりが悪くなっていて、
いつも冷えている、ほとんど感覚がない(本人の弁)。
で、この暑さのなか、真冬のズボン下をはいている。
その下に薄いパンツ、厚めのパンツ、2枚もはいている。
それじゃ、暑いでしょうからと、
夏用の薄く軽い(吸湿・速乾とかうたってる)下着を、
何枚か頑固婆さん用に買って来た。
頑固婆さんも喜んで、それを着用したのだが、
それが、運悪く異様な寒さに襲われた日。
たちまち、腹痛、腰痛に襲われ、下痢の騒ぎとなった。
慌てて、冬のあったかい下着に替えて、
ようやく事なきを得たが、
それ以来、頑固婆さんは、
薄い夏用の下着や洋服に拒否反応を示し、
いまだにがんとして、夏用に着がえないのだ。
今日もシャワーを浴びてる時確かめたけど、
パンツ2枚はいて、その上に冬のズボン下をはいて、
その上にパジャマのズボンをはいていた。
真夏もこのまま行きそうだ。
それで、暑い、暑い、と騒ぐのは当然で、
だから、たまらない。
連れ合いは、「そんなのありかよ、薄着しろよ」
と陰でぼやいているのだが、
相手は百戦錬磨の頑固婆さんである。
我が家の家訓はなんでしたっけ?
「泣く子と年寄りにはかなわない」
先日は、わたしなんかエアコンの寒さに震えて、
厚着していた。
年寄りの面倒を看るって、こういうことなのね。
単純、率直にはいかない。
年寄りには年寄りの複雑な事情があって、
なんか、こちらが歯ぎしりさせられるという状況が、
多々あるわけ。
でも、お年寄りや小さな子が、
親とか周囲の顔色をうかがって、
おどおど、ビクビクしている光景って、
わたしには耐えられない。
何だか、意味もなく、110番したくなるっていうか、
これって、虐待だよと思っちゃう。
というわけで、連れ合いも、
「年寄りの頑固さには負けた。
もう、こっちが向こうに合わせるしかない、
あれだけの高齢になったら、仕方がない」
と苦笑して見せた。
そうです。
節電が不可能な状況の説明、
以上、終わりです。
最後は涼しげな、青い紫陽花。
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