東日本巨大地震３日目

巨大地震当日と翌日は、家族の安否確認と、
余震、福島原発危機におびえる日々だったが、
今日は連れ合いが買い物に出かけようとうるさいので、
ほんとうはテレビの前に釘付けになっていたいのだが、
重い腰をあげた。


近所のスーパーにでかけて驚いた。


連れ合いが買い物に行きたいといったのは、
彼の嗜好品が品切れになってしまったためで、
嗜好品とは、緑茶。


わたしはほとんど緑茶を飲まないのだが、
連れ合いは、緑茶がないと生きていけないという
面倒な人間なのだ。


我が家は食料品と水の備蓄が十分で、
１０日間くらいは生き延びられる。
わたしひとりだったら、あまり食べなくても平気なので、
２０日間はらくらく籠城できるほどなのだが、
緑茶は自分が飲まないから、
備蓄点検でもついつい見落として、
切れていることに気づかなかった。


ちなみに自分の嗜好品、インスタントコーヒーは、
売るほど保管してある。
新婚じゃあるまいし、
これくらいの利己主義は許されてもいいだろう。


買い置きのインスタントコーヒーのなかには、
先日田舎の頑固婆さんの家に行ったときに、
もらってきたコーヒーが二つ加わっている。


年齢相応に老人力がついている頑固婆さんだが、
「コーヒーが値上がりするっていうから、買っといた」
と得意げに戸棚をあけてみせると、
さまざまなインスタントコーヒーが計５つも買い置きしてある。


頑固婆さんは、コーヒーを飲むと下痢するので飲まない。
自分のための買い置きではないのだ。


年老いても比較的に女性の方がしっかりしているのは、
これだなあ、と感心しつつ、
そのうち二つをもらってきたのだ。
親はありがたいものである。


ええと、
スーパーにいて驚いたという話が、
どんどん脇道にそれてしまったようだ。


ここは東京で、目に見える災害はなく、
日常生活になんの支障もないのだが、
スーパーに行ったら、品物がほとんどない。


とくにパン、レトルト食品、缶詰、水関係が全滅。


トイレットペーパーも、
二つ三つと買い込んでいるひとがいて、
これもなくなりそうだった。


２軒のスーパーに行き、２軒とも同じ状態だった。


店内は緊張感がみなぎっていて、
みんな焦って山のように買い込んでいる。


なんで？
みんな、どうしちゃったの？


まだまだ余震が続くので、
食料品や日用品の買い置きに励んでいるのか、
値上がりや、流通の渋滞での品切れを察しての行動、
なのか。


緑茶？
もちろん、大量に買い込んできましたよ。
２軒も訪れて何を買ったのって？
恥かしいけど、ほとんどお菓子と甘いもの。


トイレットペーパーやティッシュも安売りのときに
大量に買い込んであるの。


親子で似ているのか、頑固場さんもわたしが、
「いい加減にしなさい、
紙だって長期間保存すれば、カビが生えるのよ」
と声をかけるほど買いこんでいるので、
当分は大丈夫なはずだ。


ひとつのスーパーで、
はやくも被災地への募金が行われていた。
あとでちゃんとした額をへそくりから寄付するつもりだが、
とりあえず箱のなかにお金を入れた。
つぎからつぎへと人が寄付しているので、
ささやかながら、その空気を盛り上げたかったのだ。

コメント 3

埼玉のスーパーでも一緒でパンや牛乳、水などいろいろ品切れでした。
余震が早くおさまるといいのですが。つめ跡は大きいです。
連絡が取れないことほど不安で心配なことはありませんが、連絡取れて良かったですね。
by asaka (2011-03-13 22:15) 

どこのスーパーも同じですね。
牛乳もパンも卵も一家で一つと制限してます。
１０時に行かないと買えません。
by 緑 (2011-03-20 21:04) 

食料とともにガソリンが不足してた大変ですね。
喜多方の人から連絡があり、４時に並んで１１時半にやっと２０L買えたそうです。
いわきは物流が途絶えて大変なようですが、さっきラジオでTVを聞いていたら、常磐道がいわきまで行けるようになったようです。
もうTVは見ずラジカセでTVを聞いています。
by 緑 (2011-03-21 13:32)