蝋梅 [季節]
自転車で通り過ぎた時に、上品ないい匂いがして、
脇を見ると、淡い黄色い花がいっぱい咲いている。
「あっ、蝋梅の花が満開だ。写真に撮らなくちゃ」
と思ってから、はや一週間。
すでに花は終わりかけていた。
時刻は４時過ぎ、陽が沈みかけて、写真を撮るにはぎりぎり。
咲いている花は近くで見ると、どれもみなくたびれかけていて、
がっかりさせられたが、つぼみもまだいくつかそれなりにあって、
周囲にはほんのりとしたいい匂いがかすかに漂っている。
見上げると賑やかで華やかで、すでに春を感じさせる。
見上げるようにして、画面いっぱいに数多くの蝋梅の花を
入れてみたが、逆光で綺麗な写真にはならなかった。
通りすがりの人が、いい匂いがしますね、と声をかけてゆく。
「ああ、はい」と答えたが、カメラを構えていて、どんなひとだったのか、
もう少し会話もしてみたかったのだが、
夕方で、その方も急いでいたのだろう。
蝋梅の花は、撮影しづらい。
なぜなら、多くが下を向いて咲いているのだ。
寒さをしのぐ知恵なのだろうか、
その風情が、なんとも奥ゆかしく見えるのだ。
上を向いている花を探してカメラを向けるが、
周囲が暗くなってきて、ピントが合わない。
４、５枚撮っただけだが、手が寒さでしびれてきた。
今年は異常に寒い。
太陽が気持ちよく出ていて、毎日、外は明るいのに寒いのだ。
出ていなかったら、どれだけ寒いのだろう。
寒いのででかける気にもなれず、、読書三昧。
ほとんど１日に１冊ずつ読んでいる。
いや、反対かな。
読書に気が入って、出かける気になれないのかもしれない。
読みすぎて、歯茎がはれてきた。
読書に集中しすぎると、わたしは歯に疲れがでてくる。
格別、歯ぎしりして読んでいるわけでもないのに、おかしなことだ。
それは、少し休憩が必要だよという身体からの、
あるいは脳からのサインなのだ。
写真を撮ってからも、本に夢中で、
ついついブログの更新も遅れてしまった。
ブログも後回しにして読んでいた４，５冊の本の中で、
一番面白くて、何度か声を出して笑ってしまったのは、
トム・マシュラー著の『パブリッシャー』麻生久美訳、晶文社
トム、マシュラーは、ブッカー賞の創設者でもある
カリスマ編集者。
「出版に恋をした男」の回想記であるから、有名な作家や
文化人がぞろぞろ登場して、変人奇人ぶりを披露する。
そういえば、わたしは本に恋する女なんだなあ。
蝋梅
今週に入り
事務さんが飾ってくれて
お陰で職場中、とても良い香りが・・・
by miopapa (2010-01-19 09:21)
蝋梅の花頑張っただけ有って、とっても綺麗に撮れていますね。 香りがこちらにも届きそう・・・いや、届いて欲しい。（笑）
いやはや、お母さんの姿が目に見えるようです。
お茶目で可愛らしいおばあさんですね。
我が家の母位、認知が進むと、本当に大変です。
羨ましい位、可愛らしいですよ。 スーさんは、大変でしょうけれど…＾０＾
by サニーデイ (2010-01-19 09:36)
読書に集中しすぎると歯茎が腫れてくるんですね。
体からのサインは尊重して無理なさらないでくださいね＾＾
by かずのこ (2010-01-19 16:31)
蝋梅って、写真に撮ろうとすると、なかなかキレイな花を見つけるのが難しいんですよね。でも、アップの花、蝋細工のような花びらの美しさがよく撮れてますね。香りが漂ってきそうです。
by しーちゃん (2010-01-19 22:42)
「本に恋する女」素敵！
by noel (2010-01-20 14:19)
本は魅力的ですよね。
読書中は、その世界の中で過ごせるので
私も読書、大好きです。
by きぃ* (2010-01-20 21:04)