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光る海と花の命 [人生]

光る海.jpg

お天気がいいので、いつになく海がきれいだ。
逆光で海を撮ると、波が光とたむれている。
海のオゾン、全身に浴びて、胸いっぱい吸ってきた。
日に焼けて、黒くなったかな。

11月の海2.jpg

海岸2.jpg
天気がいいと、海の色があざやかだ。

さて、頑固婆さんは、子供に対しては、
なにがなんでも自分の意地を通すのだが、
対社会的には、その勢いはどこへやら、
あたりまえの弱者になってしまう。

今年、定額給付金をもらったので、
婆さんは、そのお金で新たな老眼鏡を購入したのだが、
数か月で、片方のツルがとれてしまった。
それ以来、そのメガネを仕舞い込んで、
古い老眼鏡をかけているのだという。


「買ったお店に持っていけば、すぐに直してもらえるよ」
と、わたしがいうのに、かたくなに、
「行きたくない」
と頑張る。
「年寄りだと思って馬鹿にして、わざと不良品を買わせたのだ、
そういうお店には、二度と行きたくない」
というのである。

なにか、ちょっとしたトラブルがあると、
頑固婆さんは、たいていこのように反応する。
年寄りだと思って、馬鹿にしていると怒るのだ。
それは、年寄りの僻み根性ですよ、
といっても、全く受け付けない。

2~3日、様子を見て、
また、あの壊れたメガネを見せてもらい、
こんなにきれいでいいメガネ、もったいないよ。
こんなの、簡単に直してもらえるのに。
わたしが行ってくるから、婆さんも付き合ってくれない、
と持ちかけた。

「わたしは、絶対に行かないよ」
と頑固婆さんは言い放ったが、

「買った時の領収書がないんだから、
買った本人が行かないと、お店が納得しないでしょう。
話は全部わたしがするから、後ろについてくるだけ
でいいんだから」

という説得で、
とうとう婆さんも一緒にでかけることになった。

お店側はすぐに無料で直してくれて(当り前か)、
どうもすみませんでしたとあやまってくれた。
さすがの頑固婆さんも、すっかりご機嫌になった。

こういうときは、やっぱりそばにいてやらないと、
と思うのだが、当然と思える干渉と保護にも反発する
頑固婆さんなのであった。

そして、わたしには、干渉するわ干渉するわ。
あまりにうるさくて、何もできない。

寒くないというのに、石油ファンヒーターはつけるわ、
お腹がいっぱいだというのに、食べ物を押しつけるわ、
もう、12時過ぎだから、寝ろと言い張って動かないわ、
わたしの一挙一動に口をだす。

わたしは幼稚園生か?
母親はありがたいものだが、うるさいのが玉にキズである。

開花5日目.jpg
開花5日目のサフラン、夕方に撮影。

開花6日目.jpg
開花6日目のサフラン。

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そして7日目、花の命もつきた。

サフラン、7日間の人生を見届けたのだ。


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コメント 2

Reny

眼鏡、直して貰えてよかったですね。
もうそのお店に行きたくない…っていう気持ちは、なんとなく私も分かるなぁ~。
当然の権利なんだけど、いじけてしまう(笑)
by Reny (2009-11-09 14:23) 

しーちゃん

海の写真、すごく素敵です! そして、スーさんとお母様のやりとり、いいですね。いくつになっても母親は母親なんですよね。
by しーちゃん (2009-11-12 01:10) 

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