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結婚といえば [恋愛・結婚]

結婚をしている人と、結婚をしていない人とでは、
結婚にたいする考え方が、当然違うだろう。
その差は、結婚歴が長い人と、
してない歴が長い人との間では、
石器時代と、20世紀ほどの隔たりが生じるといっても、
あながち、間違ってはいないのではないか、
と思うことがある。



結婚暦の長い人が、
ロマンチックな部分を失わずにいて、
結婚しない暦の長い人が、理性的であれば、
その溝も、そうそう深くはならないと思うのだが、
逆の場合の悲劇をわたしは知っている。



これも、連れ合いの友人だが、
どうも連れ合いの友人というのは、
個性的な人間が多いみたいだ。



連れ合いよりも、少し年上の技術職といったら、
いいだろうか、
世の男性の大半があこがれる職業についていて、
高級取りで、定年まじかの男性の美人の愛妻が、
癌で、あっというまに亡くなった。



高級取りで、腕に自信のある男といえば、
結婚している女性なら、大体想像がつくだろう。
まず、ワンマンで亭主関白、甘えん坊、
というのが、平均的なところだろう。
こういう男性は、家庭サービスゼロが多い。
まして、年齢からいっても古い男である。



えてしてこの手の男性は、日常生活のすべてを、
女房任せで生きてきたから、寂しがりやである。
とても、一人では生きていけない。
娘が何人いたって、そんなものは駄目なのである。
自分専用の妻という名の家政婦さんでないと。



日本で指折りの高級取りだから、
周囲の人間がほっておくわけがない。
奥様が亡くなって、すぐに再婚話が決まった。
世話するひとがあって、
初婚の、銀行に何十年も勤めてきた、
しかし、彼よりは、十歳以上も若い、
独身女性だという。



連れ合いたち、仲間全員が反対した。
そんなに、すぐに決めるなと忠告したのである。
わたしも、未婚の職業婦人という点にひっかかった。
彼が求めているのは、家政婦さんなのだ。



まあ、それに若い肉体がついてくれば,
たまの気晴らしになるか、といった程度、
ロマンチックな要素が皆無なのである。
その相手の前では、
いくらか気取ってはいるだろうが。



昔のクラスメートとか、初恋のひと、
または、離婚の経験のある女性なら、
再婚相手に納得しただろうが、
初婚の独身女性に、危ういものを感じた。



彼の職業が職業だけに、
そりゃあ、もう、女性もあこがれる職業だから、
独身女性にしてみれば、ここで一気に大逆転。
シンデレラになったような気分でいるに違いない。



最愛の妻を亡くした、という
重要な要素に目がいくだろうか?
主婦業の理不尽さがわかっているだろうか?
世間で言われている三食昼寝つきの、
楽な仕事の実態が。
これは、大きな愛情の上に営まれる仕事だからね、
愛情がなくても、報酬がもらえる仕事とは違うのだ。



そういうことって、理屈では教えられない。
両親がお手本といったって、
実際の積み重ねで、夫婦のルールは決まっていく。
世間知らずの若さと情熱で夫婦になり、
とにかく、どちらも別れたくないから、
そういう困難を乗り越えていくのだ。



男は男で、相手に惚れ込んで、
結婚を決めたわけではなさそうだから、
たぶん、そのルールを一から組み立てなおす、
などということは、考えていないに違いない。
夢見る夢子さんには、つらい状況だ。



不安的中、
結婚してすぐ、男は家を出た。
連れ合いの仲間に、離婚したいと訴えて、
泣き崩れた。泣いてばかりいるという。
仲間たちは、同情はしつつ、ほら見たたことか、
と、大笑いである。



相手の女性は、別れないの一点張りである。
彼女にしてみれば、プライドを傷つけられた、
のだろうが、愛してもいない男性になぜか執着。
ついに手に入れた、妻の座に執着したのか、
なんと、この二人の離婚騒動、
最高裁判所まで行って、数年もかかったのである。



最終的に、連れ合いの友人が勝った。
疲れる話である。


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コメント 4

Sho

>主婦業の理不尽さがわかっているだろうか?
世間で言われている三食昼寝つきの、
楽な仕事の実態が。
これは、大きな愛情の上に営まれる仕事だからね、
愛情がなくても、報酬がもらえる仕事とは違うのだ。

ここにね、すごく共感したのです。
で、ものすごーく安いお給料で、ハードな仕事をしているというのも
ある意味「愛情」の上になりたつようにも思ったのです。
(全部じゃないですけど)
by Sho (2007-06-18 22:39) 

みらの

私は「してない歴」が長い人間ですが、スーさんがおっしゃるとおり、結婚生活を想像できません。想像できたとしても、やっていく自信がないので、「してない歴」ばかりが長くなってしまいます。
by みらの (2007-06-18 23:56) 

スー

Shoさん
お気持ちよく分かります。
Shoさんのブログのテーマはまさにそれですもんねえ。
愛は、報われない、無償の愛が本当の愛、ということで納得する
しかないみたいです。
愛の本質って、母親の子どもに対する愛と同じじゃないのかと、
思います。

みらのさん
つまるところ、「隣の芝生は青い」です。
なんにしても、この世に楽なことなんて、ひとつもないということです。
そして、
「案ずるより産むが易い」
結婚は、やってみなければわかりません。
自分はこうだと決め込まず、ダメで、もともと、
怖気ず、一度は挑戦してみてください。
打算で一緒になるのでなければ、
人間として、得るところ大だと思います。
by スー (2007-06-19 00:20) 

理想と現実は違うということですね。^^
お互い 60%ん!くらい把握できれば、
後は惰性で白髪の生えるまで!ですよ。(笑)
by (2007-06-20 15:17) 

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