痛みの謎 [謎]
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火傷の痛みにめっぽう弱く、
どれだけ小さくても耐え難く感じ、弱音を吐く。
痛み全体にあまり強くない私だが、
痛みには色々種類があるのに、それを説明する言葉や、
表現法が少なくて苦労する。
子供ころ、自分が体験するまで頭が痛いとは、
どういうことなのか、まったくわからなくて、
延々とそればかり考えていたことがある。
で、実際にそれを体験したときには、
あ、このことかと跳び上がりたくなったが、
それだって、ほかの人とは同じなのか、
本当のところは、はっきりしないのだ。
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膝の中の骨を骨折したことがあるが、
火傷の痛みとは全然別で、
痛みどめを飲まないほうが治りが早いですよ
といわれて、いや、そういわれなくても飲まなかったと思うが、
２日間くらい傷みがひどくて眠れず、
頭が痛くなったが、痛みどめは飲まず、
痛いと愚痴をこぼすこともなく、耐えることができた。
十数年後、外出中に同じ膝の関節をグキッとやってしまって、
ほぼ歩けないほど痛みがひどくなった。
骨折した個所を無意識にかばって、関節に変な力が加わり、
それが長年たまっていて、こうなったらしい。
いきなり、突然、何の予兆もなく、グキッである。
いや、予兆はあったのに、気づかなかったのだろう。
生まれて初めての体験で、
歩くたびに骨折したときと同じような痛みが走る。
それでも、予定していたことをすべてやり、
この間、痛みをこらえて周囲の人に悟られないようにし、
帰宅ラッシュの時間に、
時には、急ぎ足で通り過ぎる人の間で立ち止まって休み、
痛いほうの足を引きずるようにして、
亀のようにのろのろあゆみ、
三度電車を乗り換えた。
各駅に、エレベーターが設置されていることに、
この時ほど感謝したことはない。
さすがに駅からは、タクシーで帰宅しようと思ったが、
ちょうど連れ合いが家にいたので車で迎えに来てもらった。
この夜は一睡もせず、翌日外科に行ったが、
この時も痛みどめなど、薬は一切飲まず、
シップだけで、痛みが引くのを待った。
このあと一か月くらいは、坂道ではあまりの痛さに
のろのろとしか歩けない状態だったが、
いつの間にか、痛みを忘れ、元の状態に戻った。
で、この痛み、説明のしようがない。
我慢できるといえば、我慢できるのだが、
時々神経を走る、電気ショックみたいな痛みは、
ああ、拷問の電気ショックってこれのことか、
と思うほど痛くて気味が悪かった。
偏頭痛も若い時は持病というくらい頻繁におき、
症状も吐くくらいひどかったが、
自分でも典型的な偏頭痛で原因もストレス（体力ないのに頑張りすぎ）
とわかっていたので、
発作が起これば、休憩しろの合図と考え、
一度も病院に行かず、薬も飲まずにすごし、
年齢とともに症状が軽くなって、
発作が起こる間隔も、年に一回、それもごくごく軽いのが
あるかないかになってきた。
この偏頭痛の痛みも一種独特、
こめかみを針金か何かでグイグイ
締め付けられているようにズキンズキンと痛み、
頭が金魚鉢になったように、
すこしでも動かすと中にいっぱい入った水が
ぐらぐら動いて、あふれそうになる。
でも、こんなふうにいろいろ説明するよりも、
「説明のしようがない」
といったほうが自分ではすっきりする。
それくらい、痛みはややこしい。
リトマス試験紙を患部に当てると、
痛み度何度とでるとか、
血液を調べると、レベル何度の痛みとかわかるようになると、
周囲の理解も得られやすいのだけど、
そういうことは、不可能なのかしら。
痛風とかリューマチの痛みは経験したことがないので、
同情するにも想像がつかなくて、
痛みってつらいですよね、としかいいようがない。
あちこち痛みを抱えている方、
寒い季節はとくにつらいですよね、
どうぞ、お大事に。
僕には無理です…
薬飲みます。
by かずのこ (2014-12-22 16:22)
大変興味深く拝読しました。
私事ですが、今ちょうど、スーさんが、のろのろと帰宅された時の状況です。
駅にどうしてこんなにエレベーターが設置されるのか?と思っていましたが、ようやく理由がわかりました。
道を歩いていると、70代80代と思しき方々がどんどん私を追い越していきます。
お膝、治られて何よりでした。
どうぞスーさんも、ご自愛ください。
by Sho (2014-12-23 12:19)
今年も仲良くしていただきありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えください♪ （●´▽｀●）ノ
by ぴーすけ君 (2014-12-31 20:45)
年を経るごとに新しい痛みに出会ったりします。
痛みも様々で経験しないとわからないものが多い
ですよね。。痛みに弱い私は薬を選んでしまいがち
ですが、薬なしはすごいです！
by Flan (2015-01-02 23:38)