白い椿姫 [草花・植物]
東京に出てくるまで、
白やピンクの椿の花があることを知らなかった。
八重のものや、乙女椿など、
さまざまな種類があることも知らなかった。
わたしが知っていた椿の花は、単純な紅い椿。
可愛らしかったが、優雅という単語とは無縁だった。
この近所に咲く白い椿の花は、優雅で華麗で上品。
まさに高貴なお姫様のようで、薔薇の高貴さに匹敵する。
毎年長い間目を楽しませてくれるこの花を、
毎年同じように写真に撮っている。
それに慣れてしまったので、格別アップする気もなかった。
はっと気づいたら、ブログの更新が遅れている。
今日は雨なので、出かけることをあきらめ、
冒頭にアップする写真を探して、
パソコンに取り込んだ写真を眺めていたら、
白い椿の花があまりに美しいので、
急きょ、ブログの更新内容を変更。
この美しさを愛でることにした。
言葉はいらない。
だが、ちょっと気になる。
最近のブログは、わたしのを含めて、みな写真中心になってきた。
写真中心だと、文章を書かなくてもそれなりに成り立つ。
見る方も、楽だ。
パッと見て、nice!を押すだけで、滞在時間を節約できる。
写真のブログと同時に、広告のブログも増えた。
わたしが訪問しているのは、
きちんと自分の言葉で広告している高度なブログが多いのだけど、
あちこち暇つぶしにのぞいてみると、
ほとんど広告をコピーしただけという感じの広告ブログも多い。
ツイッターなども、文章を書かずにすむというところが
受けているような気がする。
わたしのブログ更新が遅れがちなのも、
写真に頼っているうちに、文章を書くのが億劫になってきた
からではないだろうか。
ひとは、一度楽をすると、どうしてもその方向へ流れる。
出番が減少している言葉は、
やせて、気力、体力も減退しているんじゃないだろうか。
このまま、写真に頼る現象が続くと、
拒食症のような、拒言語症がでてくるんじゃないだろうか。
言葉と脳は密接につながっている。
まとまった文章を書くには、それなりのエネルギーがいる。
感情的なおバカ文章を書いていても、
意外と知的な理性的なエネルギーが必要なのだ。
それを怠っているということは・・・・・・・・・・?
まだらボケの時代だなどと、前回に書いたが、
浮かれている場合じゃないのかもしれない。
白の椿って、キレイですよね~。
上品だなぁ~って私も思ってました。
by ぴーすけ君 (2010-03-25 21:02)
「文章を書くのが億劫になってきた」なんて言葉を、スーさんから聞くなんて思いませんでした。いつもウィットに富んだ長文を軽々と書いていらっしゃるイメージでしたので。でも、短いコメントを書くのもなかなかできない私としては、ちょっと安心したような気も‥‥。
by しーちゃん (2010-03-27 23:46)
心血注いで写真表現に向き合っていれば、言葉は要らない。ということでっ!(^^;
by かのん (2010-04-06 08:41)