キンモクセイの季節 [季節]
キンモクセイの季節である。
桜の季節と同じように毎年やってくるのだが、
年齢を重ねるにつれて、
毎年やってくることが、当り前ではなく、
毎年の奇跡のように感じられるのが、素晴らしい。
年を重ねる意味は、こういうところにあるのだろう。
暑くもなく、寒くもなく、おだやかな日々、
当り前の光景の中をのんびりと歩くと、空気が甘い。
あちこちにキンモクセイの花が咲いていて、
そのかおりが、あたりいったいに漂っている。
遠くから見ると、あまりきれいな花ではない。
葉っぱもくすんだ色をしていて、全体にもったりした感じである。
しかし、そばで見ると、こんなに可憐でかわいい花だったのか、
と感動させられて、
あれっ、まえにもこんなことがあったなあ、と思う。
めぐりくる季節のように、ひともこうして、
同じようなことを繰り返しているようだ。
いま、角田房子著の『甘粕大尉』を読んでいる。
このあと、佐野眞一著『甘粕正彦 乱心の曠野』も読む。
数年前というより、
角田房子の本が出た時から読むつもりでいて、
内容が内容だから、気分が落ち着いたときに、
と考えて、ようやく読むことになったのだが、
当時の軍人が、新会社設立ののりで、満州国をつくっていくさま、
などを読んでいると、かなり肩が凝る。
重たい本を読んでいるときは、
睡眠時間が必要で、このところ10時間寝ている。
とはいいわけで、ただ、惰眠をむさぼっているだけかも。
これから、ちょっとお散歩でもしてくるか。
タグ:キンモクセイ
香りで気が付くキンモクセイです。
by lamer (2009-10-14 17:12)
金木犀の香りをそのまま閉じ込めたくて、ちっさな花を押し花にしようと本に挟んだことがあります
ずいぶん経って見てみてがっくりきた覚えが・・・
by Ryokan (2009-10-14 19:36)
読書の秋なのですね。
by 風子 (2009-10-15 09:08)
金木犀の香りが大好きなんですが、
トイレの匂いじゃん、ってよく言われて悲しくなります。
by Reny (2009-10-15 20:27)