昼顔 [草花・植物]
朝顔、昼顔とあって夜顔もある。
えっ、夜顔なんて花、あったっけ?
と思ったら、夕顔のことだった。
これみんな親戚なんでしょうね、よく似ている。
朝顔だけは特別扱いで、朝顔市なんかある。
しかし大輪の朝顔は、顔ばかり大きい、三頭身に見える。
昼顔は雑草扱いだが、スマート。
写真は夕方に写した昼顔のつぼみ。
こんなにみずみずしいつぼみは、はじめて見た。
映画「昼顔」は観たはずなのだが、
主演したカトリーヌ・ドヌーヴの無表情な美しい横顔しか
思い浮かばない。
性に対する主人公の妄想と現実とゆがみ=屈折が、
理屈っぽく描かれていたという記憶しか残っておらず、
眠たくなるほど退屈だったのは、若さのせいか。
昼顔というと、すぐにこの映画、小説が取り上げられる。
もしかすると、映画は観てなくて小説を読んだだけかもしれない。
退廃、倦怠、物憂げな偽りの世界、
若いときだからそれなりに期待(?)して読んだのに、
やっぱり、退屈だったのだろう、何の記憶も残っていない。
道端の昼顔にとっては迷惑千万な小説と映画だ。
昼顔は楚々として可憐だが、あくまでも控え目、
雑草の扱いに不満そうな顔もせず、淡々と咲き誇って、
見るものを誘惑する風情もない。
タグ:昼顔 カトリーヌ・ドヌーヴ
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