お花見宴会したい、したくない

お花見の季節、
お花はきれいだがその下の光景が汚い。
工事現場を思わせる青いシートがまず興ざめ、
酔っ払いがうるさい、臭い。
しかし、よく考えたらわたしはそういうお花見を、
一度もしたことがない。


公園や動物園など青空の下でお弁当を食べるのが、
なぜか好きでない。
遠足に限らない、運動会などで運動所でお弁当を食べる
のも好きでない。
農家の人が、田んぼのあぜ道などでお弁当を食べているのを、
おいしそうだなあ、楽しそうだなと
うらやましく眺めたことはあったが、
それを自分で演出して楽しもうという気がない。


父親などは、どんな宴会でも断ったことがない人だが、
それは、家庭の外での話。
女の典型である母親は、不思議とお弁当を持って、
どこかへ出かけるということをしなかった。
面倒くさくてやらなかったのか、嫌いだったのか、
一度も問いただしたことはないが、
家庭環境がそうで、会社勤めをしたことがないから、
日本人でありながら、お花見宴会の経験がない！


おお、これは自慢できるかな。


ちょっと疎外された感のあるわびしい自慢。
本当は、一度くらいはああいうところで羽目をはずしたい
という思いがある。


姪の一人は新入社員のとき、上野のお花見で、
急性アルコール中毒になって救急車で病院に運ばれた、
と嬉しそうに語っていた。
小学校のＰＴＡで、一緒に役員になったひとは、
おとなしそうな、楚々とした美人だったが、
お花見で前後不覚になって、
後で周囲の人間に聞いたら大暴れしたそうで、
あまりの恥ずかしさに、
それ以来、お酒はのまないようにしていると語った。
こういう武勇伝がない！


お花見の季節になると、ちょっと複雑な心境になる。
２～３年前夜の代々木公園で、
反省会みたいな暗いお花見グループを見たことがあったが、
あれは唯一の例外で、
あとはみな、思いっきりのどんちゃん騒ぎで、
見た目は汚くうるさいが、
本人たちは無礼講で楽しそうなのを見ると、
仲間に入れてもらいたくなる。


そのいっぽうで、理性の虫は、
どうせ、これも社員教育の一環だったり、
車内の結束を固めるための作戦のひとつにすぎないのだから、
かれらも内心は、それほど楽しんではいないのだ。
新入社員なんか、吐き気がするほど先輩に気をつかって、
本当は地獄だったりして、などと思うのだが、
死ぬ前に一度はやってみたい。


８０歳や９０歳になって、仲間を集めて無礼講というのも、
絵的に悲惨な感じがするので、
やるとしたら急がねばならないのだが･･････。
とにかく、無礼講というのがポイントだから、
えっ、５０歳、６０歳も悲惨？
もう手遅れ？
そんなあ・・・・・・・・。

タグ：お花見

コメント 3

(^O^)ぜひ一度お試しを！！
「反省会みたいな暗いお花見グループ」というのが、情景が浮かんできてすごくおかしかったです。
by Sho (2008-04-07 06:34) 

跨いだ食べ物を食べるのは勇気が要る。＾＾
スーさん　まだ間に合いますよ。(笑)散り際も綺麗です。

お花見連中の傍ら　ホームレスの叔父さんが
缶拾いしてる姿が　絵になっていたなぁ～
缶ビールをおねいちゃんから貰って泣いていた。
いろいろだね、お花見♪

by 風子 (2008-04-07 08:46) 

スーさんまだまだ遅く無いですよ。是非お花見にお出かけください♪私も我を忘れてどんちゃん騒ぎしてみたいな。飲めたら楽しいでしょうね。いや素面でも十分五月蝿いかも・・。
by 夜中の人 (2008-04-07 22:34)