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嫉妬を克服する方法 続き [その他]

嫉妬はやっかいな現象だ。
兄弟間の嫉妬は、人間が最初に味わう嫉妬だろう。
あるいは、父や母を独占したいことから生じる嫉妬。
自分も経験して苦しんだものだ。


嫉妬したことがないという人間はいないはずだ。
子供のときに、さんざん嫉妬を味わって苦しみ、
大人になると、それをうまくなだめる方法を模索したり、
克服しようとする。


兄弟間の嫉妬には、競争原理が働いている。
進学校などに籍を置くと、
その競争心理にうんざりしてくる。
まあ、受験は相手を蹴落とす仕組みだからね。
しかし、人より一歩先に出たからといって、
それが何なの?
何のための競争?
というのでわたしは競争から降りてしまった。


競争から降りると楽だし、嫉妬とは無縁の境地になれる。


嫉妬心が強い人は、エネルギーが大きいような気がする。
それを嫉妬に向けてはもったいない。
嫉妬は自分に跳ね返ってくるマイナスのエネルギーだ。
しかも、一度嫉妬の蟻地獄に嵌ってしまうと、
なかなか抜け出せないということは、
さまざまな小説や新聞の三面記事を読めば明らかだ。


殺人事件の多くは、嫉妬から生じているように思える。
嫉妬を行動に移せば、必然的にそこへ至ってしまうだろう。
男性の嫉妬の多くがこの道をたどる。
最近は、女性も行動に移すから怖い。
何か夢中になれるものがあれば、
嫉妬などに無駄な時間とエネルギーを費やしている暇はない。
仕事や趣味、夢中になれるものを持っていれば、
そういう地獄に嵌らずにすむ。


わたしの場合は、嫉妬なんかしているよりは、
10分でも20分でも本を読んでいたほうがいい。
読みたい本は次から次へと生まれてくるのに、
時間は限られているので、常に焦っている。
嫉妬?
なにそれ?
という具合である。


しかし、この嫉妬という感情、不可解である。
一流の企業に勤めていて、
定年退職後も傍系会社のトップに横滑りして、
夫もその名前を聞けば、誰もがため息をつく会社社長、
というひとが、ある人物を執拗に嫉妬していた。



無名でほぼ同年齢、財産も学歴も容色も家柄も
何もかもがすべて自分よりも劣る人間を、
なぜ、執拗に嫉妬し続けるのか、
その理由がいくら考えてもわからない。


いくらお金と地位があっても、
これでは幸せではないだろう。
幸せという点で、嫉妬される人間のほうが勝っている。
しかし、なぜ?
人間の心には、謎の部分が多すぎる。


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コメント 4

理性と感情は別物なんだな!と笑えた事件(笑)
女性宇宙飛行士のオムツをつけて1500km疾走
この嫉妬心には流石、参りましたね。v
by (2008-02-21 10:23) 

人を羨ましいと思うことは多々ありますけどねー。
嫉妬はしたくないです。
でもたまに……。
by (2008-02-21 17:37) 

Sho

スーさん、こんばんは。
興味深く、読ませていただきました。
スーさんのブログ、大好きです。下手なエッセイよりずっと面白いです。
読ませていただくたびに、歳をとるのがなんとなく怖くなくなるような気がします。
私は嫉妬からなかなか開放されないかもしれないけど、嫉妬との関係は変えていけるかもしれない。そんなふうに思いました。
ありがとうございます。
by Sho (2008-02-21 23:37) 

パキちゃん

負のエネルギーを正のそれに転換できるようになるかどうかが、人生を楽しく生きられるかどうかの決め手になるようですね。
by パキちゃん (2008-02-24 09:10) 

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