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愛しのポール・ニューマン [映画・演劇]

アメリカの俳優、ポール・ニューマンが83歳でこの世を去った。
夜中にネットでその死を知ったが、
2005年12月に作家トレヴェニアンが亡くなったときのような、
ショックや喪失感を覚えなかった。
そういえば、
トレヴェニアンの後に亡くなった作家のことはブログに書いたのに、
トレヴェニアンのことは書かなかったような気がする。


ブログに書いたのは、2006年3月に死亡したSF作家の
スタニスワフ・レムだったと思う。
書いてある事柄だけを取り上げれば、
ひとは、わたしをスタニスワフ・レムの熱烈なファンであっても、
トレヴェニアンについては、何も触れてないから、
彼の作品は読んでいないんだな、と推理するだろう。


ところが、わたしの最も好きな作家のひとりがトレヴェニアンで、
『ワイオミングの惨劇』以後の作品に期待を寄せていたので、
突然の訃報に、ほんとうにがっくりきた。
ああもう、彼の作品を読めないのだという喪失感が深くて、
なんだ、わたしは、相当にこの作家が好きだったのだ、
とあらためて認識したものだった。


訃報のあった翌日に連れ合いと、
「おい、ポール・ニューマンが死んだぞ」
「昨日から知ってたよ」
という会話を交わして、連れ合いはちょっと驚いていた。
わたしの反応の冷たさに。


そうだよなあ、わたしは高校生時代から、
ポール・ニューマンの大ファンだったのだ。


結婚してからも、彼の映画だけはちゃんと観に行っていた。
確か友人の結婚式に参列するために金沢まで行き、
そこの映画館で、ポール・ニューマンの映画をやっている
というので急遽映画を観ることにして、連れ合いがあきれはてた
ということもあった気がする。
観光よりもポール・ニューマンだったのだ。


あの渋さが魅力だったけど、
わたしは、彼ってかわいいという感覚だった。
あの、笑顔がキュートで、
青い目は好きではなかったが、
彼の目だけは許せた。


で、おしどり夫婦の彼の奥さんに本気で嫉妬していた。
金沢で観た映画も夫婦共演映画で、
観るんじゃなかったと、後悔したのだった。


年上と年下の違いこそあれど、
今の韓流スターにお熱をあげる中年おばさんと同じ。


それがいつの間にか卒業していたのね。
とにかく、わたしにはやることがあって、
出かけるところもあったし、
それにしても、いま書いていても、こみ上げてくる感情がない。
自分とは関係のない、遠い話でしかないのだ。
これだけなにもなくなるとは、人間は勝手なものだ。
所詮、スターに寄せるファン気質なんて、こんなものかも。


ところで、今日は、衣類の交換に大忙しである。
いきなり寒くなって、真夏の半袖衣類をしまい、
秋冬ものを取り出す作業で、てんやわんや。


疲れてひとやすみをする間、
そうだあれほど好きだったポール・ニューマンについて、
何か書かねば、とノートパソコンに向かったところだ。


ブログ更新も1週間に1回くらいにしなければ、
と思いつつ、不言不実行。
そう思ったうしろめたさか、その反動かこのところ連日更新。
いったい、なにをやってるんだか。


現在の室内温度24度。
風邪を引いたら大変と、わたしは重ね着をしている。
セーターかトレーナーを着たほうがよかったかな。
ええと、セーター、
これももういつでも着られるように、
出しておいたほういがいいのかな。




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コメント 2

Sho

不謹慎かもしれませんが、私は、佐藤愛子さんと瀬戸内寂聴さんが亡くなったら喪失感が大きいだろうな・・と思っています。
by Sho (2008-09-30 01:57) 

hil

へええ。そうか、スーさんはポール・ニューマンが。
ちょっと野暮ったい感じのひとが好きだったんですね。
ふうむ。
by hil (2008-10-06 19:27) 

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