そういえば小栗旬が

１１月１９日の日没

土曜日、日曜日は意識してテレビを見ている。
頭と精神の緊張を和らげるため。
それと、世間の常識も知っておきたいし。
本ばかりにのめりこんでいると、おかしくなるからね、
そうでなくても、おかしい部類に属しているみたいだし。

そういえば、ＴＢＳの情熱大陸で、
ちょっと手抜きの感じがしないでもないけど、
２週連続で、いま話題の俳優というので小栗旬を
取り上げていた。

小栗旬の２００日を追ったというのだが、
テレビドラマに映画、舞台劇を掛け持ちしていて、
だんだん、余裕がなくなってくる。

そういえば、わたしは小栗旬を見たことがなく、
この番組ではじめてみたわけ。
アイドルみたいに騒がれているらしいが、
映像が、悪いのか、感性が合わないのか、
テレビで見ている限り、オーラも個性も感じられない。

でも情熱大陸は、大手テレビ某局がパクッて、
似たような番組をはじめる何年も前から見ているから、
２週目も見ていて、小栗旬が苛立ってくるのが面白かった。

最初は、おれ、いつのまにかアイドルだよ。
こんな人気、１年も続けば消えるでしょ、
怖いなあ、なんて余裕の表情だったのが、
あまりの忙しさと緊張の連続で、ふらふらになってくる。

２週目の冒頭では、
「なんで、ムカつくのか、このごろ喧嘩ばかりしてるよ」
と不機嫌になる。
典型的な精神的過労の症状だよ。
睡眠不足。
俳優だから肉体を酷使して、肉体的な疲労もあるだろう。

自分にも覚えがある。
ものすごく、怒りっぽくなる。
でも、その状態のときって神経が粒だっているから、
反射神経がものすごく鋭かったりする。
いい仕事をしたいなら、ある程度その近くまで、
自分を追い込んでいたほうがいいのだ。

大事なことを、ボスが省略しようとしたとき、
それを省略しては絶対に駄目です！
とほとんど叫んでいたことがある。
それは、もうほとんど本能的な反応だった。
周囲の人間も驚いていた。

後に、冷静に考えても、
あの時、思わず叫んで修正していて良かったと、
冷や汗をかいたり、胸をなでおろしたりした。
そのときは、睡眠不足と緊張続きで、
相当に神経が研ぎ澄まされていた。
もし、精神的なゆとりがあったら、
自分がでしゃばる場面ではなかったし、
ボスの判断に、ああ、それでもいいですよ、
と黙ってうなずいていたはずだ。
そうしていたら、この先死ぬまで後悔と不満を、
抱き続けるか、自分が惰性の産物になっていたかだ。

テレビのドラマ収録が終わって、
４日間で舞台劇「カリギュラ」の難解なセリフを覚え、
短い稽古期間中にすべてを覚えて、
開演を迎える。
ものすごい集中力だ。
うん、わかる、わかる。

でも、少し休まないと、
いつか自分を見失ってしまうよ、小栗君。

コメント 2

小栗君、すごく今忙しそうですよね。
by ぴーすけ君 (2007-11-20 11:11) 

素敵なお写真ですね～！！
by *ぴあの* (2007-11-23 04:14)