断捨離の贈り物 [人生]
(もうほとんど枯れかけたお花ですね)
昨年は、
母親と友人二人が遠くに旅立ってしまいましたが、
自分もそう遠くない日に旅立つのだと思うと、
それほど悲しくはありません。
かつては、驚くほど涙が出たのに・・・・・。
老人の余裕でしょうか。
そんなこともあって、
断捨離というか終活に目覚めたわたしですが、
これが連れ合いと二人でのめりこむほど面白い
というか、
なぜか、次から次へと
作業が止まらなくなる。
その結果、
思わぬ事態に遭遇しました。
どう処分したらいいのかわからないほど大量にある
書物の中に、大昔に買った写真集があって、
有名な写真家のものだから捨てるわけにはいかない。
もしかしたら値が上がっているかも
と検索してみたら、
なんと!!!!
びっくり!!!
当時980円で購入した初版の日本の写真家の写真集が
14万円で売り出されていた。
1万か2万くらいにはなってるかな
と思ったら14万ですよ。
写真集は重いからと、
本棚の一番下に積み重ねられていて、
その手前に机が二つ並んでいるので、
長年死角になっていた。
そんな写真集のあることすら忘れていた。
1960年代後半から1970年代初頭の本ですもん。
記憶の彼方ですよ。
2~3000円で中古で購入した海外の写真家の写真集も、
何万円という値がついている。
試しに神田の古本屋さんに電話したら、
その2時間後には我が家にやってきた。
本当の話だったんですねえ。
その神田の古本屋さんが、
「こういう写真家の写真集は持ってませんか、
もっと高い値がついてるんですが」
というのに、
若い時に写真集を購入していた連れ合いが、
「ああ、その写真家は嫌いなので一冊も持ってません」
とにべもなく答えたんだけど、
わたしは何か記憶に引っかかるものを感じて、
机の下に潜り込んで探しまくったら、
当の写真集の初版本がきれいなまま出てきた。
話題の写真集はとりあえず買っていたのを
本人は、完全に忘れていたんですねえ。
嫌いな人の写真集だから古本屋で購入している。
それがいま20万以上の値がついている。
断捨離の思わぬ贈り物。
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