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断捨離の贈り物 [人生]

CIMG7060のコピー.jpg
(もうほとんど枯れかけたお花ですね)


昨年は、
母親と友人二人が遠くに旅立ってしまいましたが、
自分もそう遠くない日に旅立つのだと思うと、
それほど悲しくはありません。
かつては、驚くほど涙が出たのに・・・・・。


老人の余裕でしょうか。


そんなこともあって、
断捨離というか終活に目覚めたわたしですが、
これが連れ合いと二人でのめりこむほど面白い
というか、
なぜか、次から次へと
作業が止まらなくなる。


その結果、
思わぬ事態に遭遇しました。


CIMG7039のコピー.jpg



どう処分したらいいのかわからないほど大量にある
書物の中に、大昔に買った写真集があって、
有名な写真家のものだから捨てるわけにはいかない。


もしかしたら値が上がっているかも
と検索してみたら、
なんと!!!!
びっくり!!!


当時980円で購入した初版の日本の写真家の写真集が
14万円で売り出されていた。


1万か2万くらいにはなってるかな
と思ったら14万ですよ。
写真集は重いからと、
本棚の一番下に積み重ねられていて、
その手前に机が二つ並んでいるので、
長年死角になっていた。
そんな写真集のあることすら忘れていた。
1960年代後半から1970年代初頭の本ですもん。
記憶の彼方ですよ。


2~3000円で中古で購入した海外の写真家の写真集も、
何万円という値がついている。


試しに神田の古本屋さんに電話したら、
その2時間後には我が家にやってきた。
本当の話だったんですねえ。


その神田の古本屋さんが、
「こういう写真家の写真集は持ってませんか、
もっと高い値がついてるんですが」
というのに、
若い時に写真集を購入していた連れ合いが、
「ああ、その写真家は嫌いなので一冊も持ってません」
とにべもなく答えたんだけど、
わたしは何か記憶に引っかかるものを感じて、
机の下に潜り込んで探しまくったら、
当の写真集の初版本がきれいなまま出てきた。
話題の写真集はとりあえず買っていたのを
本人は、完全に忘れていたんですねえ。


嫌いな人の写真集だから古本屋で購入している。
それがいま20万以上の値がついている。


断捨離の思わぬ贈り物。



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