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副作用 3 [普通が奇跡]

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日常の些末なことならいくらでも書けるのに
ちょっと昔の思い出を書くのに
なんでこんなに時間がかかるんだろう。


いまはもう何の苦痛もなくて、
松葉杖をついて歩いていたことや、
杖が手放せなくなったことなどが、
嘘のようだ。


担当医師が心配していたのは、
突発性大腿骨頭壊死症で、
股関節のヒビは、それに違いないという。


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この病気は、
ステロイド薬が原因で発症することが多く、
リスクが4倍ともいわれているそうで、


「あなたの場合、年齢が年齢だし
(老人てことさ)
骨粗しょう症だし、お父さんが骨折している。
つまり、もともと遺伝的に弱いのに、
ステロイド薬を大量に使用したから、
かなりの確率で発症するなあ
と心配はしていたんだけど」


父親は、78歳のときに大腿骨骨折で入院し、
3か月後に、脳梗塞などをおこして
退院することなく、この世を去っている。


普通、骨粗しょう症は女性ホルモンの関係で、
女性に多いのに、母親(頑固ばあさん)には、
珍しいことにその症状はなく、
運動が嫌いでなにもしないのに、
腰痛も五十肩も
痛い症状はいっさいないのだ。


父親は、じっとしていることが出来ない人で、
野球だのテニスだの水泳だの運動は大好き、
かなりの年齢になるまでテニスをしていたのに、
普通に歩いていて骨折して歩けなくなったのだ。


弟は、母親の遺伝でやはり痛みとは無縁で
手術をしたことは一度もない。
なのに、同じおなかから生まれたわたしは、
盲腸をはじめとして、手術を3回、
事故とはいえ、骨折を1回している。
ヒビが入って松葉づえは二度目の体験。

かなりのベテランで、
松葉づえで階段を5階分くらい平気で
降りられる。

こんなことしか自慢できるものがない。


股関節にヒビが入っているのに、
股関節が痛むことはほとんどなく、
歩くときにヒビが入ったほうを
無意識にかばってしまうらしく
膝が痛くなった。


レントゲンを撮っても
「膝はなんともありませんよ」
といわれておしまい。


車の座席の角度が良くないらしく、
車に乗ると猛烈に膝が痛くなる。
しかし、痛みはふいに消える。
そしてまた、ふいに出る。
痛み止めを飲むほどではないのだが、
痛い時は相当に痛いが、
どんな痛みか説明できない。
骨折の痛みとは明らかに違う。
神経の痛みという感じだ。


ず~っとひざの痛みに悩まされた。
浴槽の中で両足を伸ばしてみると、
悪いほうの左足が短くなっているではないか。
歩き方が変だと連れ合いに言われる。


治療法といっても、痛み止めを飲むか、
後は、手術で人工関節にするか、
それぐらいしかありませんね
と整形外科の医師。
ひどくなったら手術するしかないですね、
それまで様子を見ましょう
と、月に1回、整形外科に通って、
次第に歪んでいく股関節のレントゲン写真を
眺める日々が続いた。


ネットで突発性大腿骨頭壊死症について調べると
整形外科の先生のおっしゃるとおり。
体験者は、ものすごい痛みについて語っている。


わたしは、鈍い体質なのか、
盲腸のときも痛くはなくて、
盲腸のあたりがかゆくなっただけだ。
一か月くらい、夜横になるとかゆみを感じ、
これは盲腸だなと、様子をみていたが、
あるとき、歩いていて引きつるような感じがしたので、
あ、これはやばい、と直感、
すぐに病院に行ったのだ。


痛くなくて、かゆいといったので
医師が不審な顔をした。
それでも、わざわざやってきたのだからと耳から血をとって
検査をしたら、やっぱり盲腸だった。
20歳の時のことだ。


今回も、我慢できない痛みではない。
もしかすると、自然に治ってしまうかもしれない
などと楽観的に考えていた。


実際に、症状が消える人もいるのだ。
病気についてはいろいろといまだに謎が多いのだ。
病気というよりは人間の身体の謎!


この話、まだまだ続きます。

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コメント 2

緑

私も右足の股関節が痛みがひどく
数年前手術しました。
それとは少し違うんですね。
by 緑 (2019-08-25 08:31) 

ぼんぼちぼちぼち

人それぞれ脆弱性を持っているところって違いやすね。遺伝によるものも大きいでやすよね。
あっしも、お母様同様、腰痛も五十肩も、整形系の悩みは何もないでやす。やはり何の運動もしないのに。
でも、若い頃から胃が弱くて萎縮性胃炎になってしまいやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2019-08-25 21:54) 

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