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風立ちぬ [映画・演劇]

空.jpg


先日、久しぶりに、
そういえば、数年ぶりのことなのだが、
映画館で宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」を観た。


宮崎駿監督映画の爽快さは、
リアルな空飛ぶシーンや、空から大地を眺めたシーン
からきている。


映像を眺めていて、空飛ぶシーンは、
本当に気持ちがよくて、空を飛びたくなった。


飛行機ではなくて、何の道具も使わずに、
生身のまま、風を感じながら ・・・・・・。


宮崎駿監督の映画では、必ず空を飛ぶシーンがあるが、
私が好きなのは、やっぱり生身で飛ぶシーンで、
なかでも“トトロ”が空を飛ぶシーンが抜群に良かった。


空飛ぶ快感が、全開!
って感じ。


「風立ちぬ」は、
空飛ぶ夢を現実のものにした飛行機製作に、
それが戦争の道具にされた時代に、
情熱を傾けた男というお話と、
結核で若い命を奪われた女性との恋愛話が、
うまく溶け合っていないような印象を受けた。


あまりにさらっとした流れで、何だか物足りなかった。

男も女も圧倒的存在感で立ちあがってこないのだ。


そこが宮崎監督の個性なのかもしれないが、
堀越二郎という人物を他の小説と合体させて創造するなら、
思い切ってもっと別な人物にしてほしかった。


ロマンチックでありながら、作家の冷徹な目を持ち、
しかし、情熱的に女を愛し、傷つき、子供のような心を失わず、
戦争が始まれば、愛国心からそれに積極的に参加して、
飛行機ごと海に沈んでこの世を去った、
サン=テグジュペリのような人物も、
この世には存在していたのだから。


ここまで書いてきて、やっぱり堀越二郎という人物は、
あまりにも有名で、
本人とは、まったく異なった人物にはしづらいと思う。


それよりは、宮崎監督には、もう一度映画をつくってもらいたい。
空の冒険に満ちたサン=テグジュペリの映画を。



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コメント 4

夏炉冬扇

おはようご゛さいます。
映画館での映画はもうウン10年観てません。
こちらも朝晩冷えてきました。今日はぎゃらりぃ営業です。
by 夏炉冬扇 (2013-10-27 08:09) 

Sho

二種類の雲が同時に映っていて、とても印象的です。

ジブリのアニメの躍動感というか、動きの表現は、他のアニメとレベルが違う感じがするなあと、拝読しながら思いました。
「耳を澄ませば」で、早朝の誰もいない道路を自転車を二人乗りして延々橋っていく場面が印象に残っています。

「風立ちぬ」は、映画館で見たいなと思いました。

by Sho (2013-10-27 09:28) 

ぴーすけ君

はっぴーはろうぃん゚★,。・:*:・☆゚
by ぴーすけ君 (2013-10-31 12:09) 

アヨアン・イゴカー

>空の冒険に満ちたサン=テグジュペリの映画を
大賛成です。是非、作って欲しいですね。



by アヨアン・イゴカー (2013-11-04 22:56) 

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