雪景色ならずと乙女椿 [季節]
今年も咲いた乙女椿。
11日、東京に雪が降った。
10日はいいお天気で、
天気予報の「明日は雪」が信じられず、
ほんとに雪が降るのかなあと疑心暗鬼だった。
夕方から空一面を陰気な雲が覆い、
何となくそんな雰囲気が漂い始めたが、
深夜になっても雨は降ってこなかった。
しかし、11日の朝には雨が降っていて、
それが気温の低下で次第にチラチラした雪になった。
昼過ぎには、かなり本格的な雪になったが、
都心のように積もることもなく、
このあたり、雪景色にもならなかった。
寒さだけは本物で、
今日も冷たい雨になった。
なんとなく中途半端な、
ふっきれない昨日、今日である。
確か2月は例年乙女椿が咲いていたはずだが、
とさがしたら、あちこちにやっぱり咲いていた。
この美しさ!
文句のつけようがない、
完ぺきな美しさに、しばし、うっとり。
寒い季節は大嫌いだが、
乙女椿が見られるのは、素晴らしいことだ。
最近読んだ本で、深く感じ入ることが多かったのが、
アラン・ベネット著
「やんごとなき読者」(白水社刊)
エリザベス女王がもし読書に夢中になったら
という仮定に基づく架空のお話。
とっても愛らしく、かなり辛辣で、真実がちりばめられていて、
架空のお話につきまとう、しらじらしさや空虚とは無縁。
非常に魅力的な一冊。
特に読書が好きなひとには、たまらない本。
架空のお話なのに、この本の影響で、
エリザベス女王のファンにもなってしまった。
架空のお話の主人公にされて違和感のない個性というのも、
相当に魅力的なことではないだろうか。
もちろんこの作者、
相手がエリザベス女王だからといって、
持ち上げることもなく、
失礼なこともばんばん書いていて、
それが結局失礼なことになってないような、
そういう微妙なバランスが絶妙で、
読後感が最高によろしい。
乙女椿を見て、その本のことを思い出し、
そういえば、乙女椿には、
やんごとなきという言葉が似合うなあ、
と思ったりした。
タグ:乙女椿 「やんごとなき読者」
なんて美しい!!!まさに「乙女」椿。
by Sho (2011-02-12 21:14)
乙女椿、ほんとうにきれい!完璧な美しさですね。岐阜のこのあたり、11日は雪がチラチラしたのですが、雪景色にはなりませんでした。
by しーちゃん (2011-02-13 01:03)
乙女椿・・きれいですね♪
by めぇてる (2011-02-13 17:48)