今年もあとわずか。：葉桜それから日記：SSブログ

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今年もあとわずか。　[季節] [編集]

何度口にしたかわからないせりふ、
今年もあとわずかとなってしまった。

あっというまの１年だった
これも何度口にしたことか、

１２月とは、そういう月なのだ。

冒頭の写真は、田舎の実家の玄関先にあった黄色い実。
そばに赤い実もある。

これはなんという植物だっけ？
さあ、なんだかわからない。わたしが植えたもんじゃないのよ。
自然に生えてきたの？
そう、鳥が種を落としたんだと思うけど。

調べたら、たぶん、センリョウらしい。

毎年実家で、黄色い実をみのらせているのを見ていて、
ブログにも載せているはずだが、
自信を持って、これはセンリョウと断言出来なくて、
母に確認するつもりで訊いたのだが、
これと同じ会話、昨年も、おととしもしたような、
しなかったような・・・・・・。

田舎の家、
ベッドとカーテン、バスマット、トースターは、
新品になった。
電気ポットと電子レンジは今年の初めに新品に替えた。
あとは、冷蔵庫を新品に替えたいのだが、
頑固婆さんの
「どうせ、もうすぐ死ぬんだから無駄」
というセリフと闘うエネルギーが残っていない。

ガスで料理するのが危険なので、
なるべく電子レンジやトースターですませるようにいっている。

野采も電子レンジでチンすれば食べられることを、
毎回教えているのだが、
高齢になると、なかなか新しいことが頭に入っていかない。

しかし、電子レンジを買い換えたのだから、
意欲はあるのだ。

あとは、冷凍食品をいろいろ活用すれば安全で、
食べるものが偏らないのだが、冷凍庫が狭い。

それで、冷凍庫が広い冷蔵庫に替えたいのだが、
冷凍食品はまずいという先入観と、
どうせすぐ死ぬのだから
（かれこれ１５年ほど、このセリフを連発している）
というセリフに拒まれてしまったのだ。

ベッドとカーテン、バスマット、トースター、電子レンジなども
すべて、このセリフとの闘いの果てに、
ようやく買い替える結論に至ったのだ。
都合の悪いことには耳が遠くなる頑固婆さん相手に、
どれだけのエネルギーを消費したことか。

東京に戻って来てからも、
何かいい作戦はないかと、考慮中である。

「買って勝手に送ったら」
などと連れ合いは言うが、
年寄りに対して、
本人が納得しないことをするのは厳禁なのだ。
高価なものを贈っても喜ばれない。
何か下心があるのではと、疑心暗鬼を募らせるだけである。

そうでなくても、心身の衰えを自覚して、
常に被害妄想を抱えているのだから、
たとえ、実の娘であっても、
部屋や台所のお掃除でも好き勝手にやれない。
お手伝いをさせていただく、
という姿勢でないと駄目なのだ。

古いカーテンをはずすとき、
頑固婆さんが、脚立を持ってきて、自分がやるといってきかない。

頑固婆さんは、自分の年齢を口にされるのが大嫌いだ。
なぜなら、それを耳にした人間がみなびっくり仰天するからだ。
そんな高齢なのに、脚立に上ってカーテンを外すと頑張るのだ。

わたしと連れ合いが、
「脚立から足を滑らせたら、即、骨折で、寝たきりになるよ」
と声をからして何度も必死に怒鳴り、
ようやく頑固婆さんは諦めた。

そんなことを思い出して、またはらはらしてしまった。